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笹倉及介の日記ブログ

草食系男子について業腹なこと

なんだか最近の僕は、「草食系男子」という表現を周囲で聞くようになって、業腹なのだ。彼ら、あるいは彼女らはいったい何のつもりで使っているのだろうか。何も考えていないのだろうか。マスコミが使う、あるいはウェブ上でのことであれば、べつにかまわないのだけれど、身近な人の発言を聞くと突然腹が立ち始める。以前の「萌え」みたいな言葉のように、ネット上でのみ通じる言葉だと思っていたのだが、そうじゃないらしい。


草食系男子という言葉は、つまり、女を肉に喩えている。肉を食べないから草食であるということらしい。誰が作ったのかは知らないが、なんて下品な例えなのだろう。肉食系女子という言葉もある。誰が作ったのかは知らないが、なんて下品な例えなのだろう。これを聞いて、世の女性たち(のごく一部)は腹を立てて起こりそうなものであるが、そういうことにもなっていない。僕はたいへん無礼な言葉だと思う。


このような、人間の属性を表す言葉が新たに出来て、今まではぼんやりとした存在が分からなかった人たちがはっきりと分かるようになる現象は「ツンデレ」という言葉が流行ったときに経験した。そしてツンデレキャラが世に溢れ、なんでもかんでもツンデレツンデレ、女の子が少し気を許すそぶりを見せただけで「デレた」とか言う始末。もっとツンデレを大事にしてください!粗製濫造はやめてください!槇村香や天道あかねをツンデレとか言わないでください!!


少々取り乱した。
これから草食系男子も同じ道をたどるのかもしれない。草食系男子の粗製濫造。ただのモテない男だった人間が「草食系男子」に分類されてしまう。「草食系男子はかくあるべき」のような概念にとらわれ、本来そうでなかったにもかかわらず据え膳を食わなくなってしまった男どもが世に溢れる。多くの日本人の男が、相当な壁を越えないとセックス出来ないようになってしまう。あー、世の中暗くなっていく。


ちなみに僕は草食ではないが、霞を食べています。