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笹倉及介の日記ブログ

就職活動生へ

このエントリは、ついこの間、二年前に就職活動をしていた、社会人1年目である人が、いままさに就職活動をしている人に送るエントリです。
なんとなく、僕の周りに就職活動で悩んでいる人達がたくさん居る。たくさんと言いつつ数えてみたら二人だったけれど、その人達を元気づけるためにいろいろ考えた。考えたのだけれど、実際に言葉にすることが上手に出来ないような気がするので、予行演習としてそれを書き殴りたいと思います。ここに書いた内容を、チャンスがあればその人に喋るつもりだ。ただ、僕は百戦錬磨の面接王というわけでもないし、人事部でもない。ただ結果的に第一志望の企業に採用されたぼんやり社会人です。一応就職して後悔はしていない。これを読んだ人が、本気で参考にされても困るので、そんなこともあるんだなーくらいの気持ちで読んで欲しい。このエントリの目的は、就活生の不安の解消です。良質な情報が書かれているわけではありません。でも就活生が誰かの就職活動について読むことは、それなりに溜飲が下がるのです。たぶん。

そりゃあ不安だよね

この時期、就職活動中の学生は、一挙一動が全て自分の人生に関わってくる。大変なプレッシャーだったし、将来の不安に押しつぶされそうだった。しかも就職活動というものは、すごく孤独なんだ。一人でよく分からない、人がいっぱい居る場所に出向き、誰も信用できない針のむしろのような場所で無理して頑張らなければならないのが辛かった。久しぶりに独りで泣いたし、初めて満員電車に乗って気分が悪くなったし、熱を出して2日間寝込んだ。移動中に自分を奮い立たせるために好きな曲を聴いていたんだけど、就職活動が嫌すぎて、今その曲を聴くと嫌な気持ちになる。

あんまり頑張るな

言葉遣いは丁寧なほうがいいし、見た目も清潔感が出ているほうがいいに決まってる。そんなこと、就活本に書いて無くても分かる。基本的なマナーも知っていたほうがいいに決まってる。でもそれは別に実行しなくてもいいんだ。やったらちょっといいかもね、くらいのもんだ。少なくとも、僕は製造業を受けていたのだが、その中では全然どうでもいい感じだった。お辞儀をしなかった程度で落とされることはない。しなかったけれど受かったやつも居た。だから、あれもしなきゃこれもしなきゃといろいろ考えたり、気合いを入れて行かなくてもいい。はっきりさせておくのは、志望動機と、あともう一つくらいじゃないのか。あとは何にも考えずに行ってもよかった。

頑張るなら説明会

面接で頑張るより、説明会でいかにその企業の情報をすくい取るかを頑張ったほうがいいんじゃないかと思う。企業の印象はこちらの印象より大事だ。質問をしろと言っているわけではなくて、ハズレを引かないために少しでも多くの情報を手に入れておいたほうがいいと思う。

そこはブラックです

客観的なデータからみたらすごくいい企業だし、評判も良いし、大手で有名でも、なんか嫌だ…と思う。そこはブラックです。間違いない。デジタルなデータにする段階でこぼれ落ちた何かを感じ取った結果、嫌だと思ったのだ。それは信じていい。絶対そうだ。

変な気を起こすけれどあんまり気にするな

就職活動をするにつれて考え方が変わってきたり、後悔したり落ち込んだりということもあるだろうけれど、結局最初のほうに考えていたことのほうが自分にとって正しい。就活中というのは物凄く特殊な環境なので、変な気持ちになるものだけれど、それはいつもの自分ではない。僕はすごく変な気を起こしていた。大学院に進学しなければ良かった。この大学に入学しなければ良かった。研究テーマの選択を誤った。志望する業界はここでいいのだろうか? けれど、いろいろ考えた結果、一周回って同じ考えに行き着いた。ちょうど一周したところに第一志望だった企業の面接が始まったのが運が良かったと思う。

悩むのはいいことかも

自分のこれからの人生において、あれほど選択肢が沢山あって、どうしようと悩むことはもう無いかもしれないから、自分のこれからの人生について真剣に悩むのはいいことかも。悩まずに入ったというのは、つまり大学入学あるいは高校入学時点であなたの将来は決まっており、その敷かれたレールに従うまま就職してしまうということだ。そんな若いときに敷いたレールは一回ぶち壊していいから悩め。今悩まずにいつ悩むのか。

誰かのアドバイスはあんまり参考にならない

親にも先生にも先輩にも相談したし、同期と愚痴の言い合いもした。それはそれで、ストレスや不安の解消にはなったけれど、結局参考になることはひとつもないのだ。何故かというと、別に誰も百戦錬磨の面接王というわけではないし、もしそうだとしても、参考にしようとしてもできないからだ。僕はその人ではないのだから。新卒というのは一生にひとつしかないわけで、どんなに歴史を繰り返しても誰しも一度しか新卒での就職活動を経験していない。就活本を書いている人も就活は一回しかやっていない。そんなことを信用するのはどうかと思うし、実際あんまり参考にならなかった。誰かのマネをしようとしても辛いだけだ。ただ、就活本は読んでいると就活した気になるので、精神の安定に寄与する。



そんなこんなで、落ち込むこともあるだろうけれど、そういうときは力抜いて、深呼吸して、気分転換でもする。ゆっくり休んでから、それぞれ自分のやりたいことに向かっていって下さい。愚痴があれば聞くよ。僕にできることはそのくらいです。