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笹倉及介の日記ブログ

クラウドソーシング

クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす (ハヤカワ新書juice)

クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす (ハヤカワ新書juice)


この本を読んでいると、何気なく家族に話しかけられ、「クラウドソーシングって、一言で言うとなに?」と聞かれた。そんなこと言っても、それがわからないから読んでいるのであるが、一応説明を試みた。「従業員では無い大多数の人に少しずつ仕事を肩代わりしてもらうことだ」というようなことを答えた。きっと当たらずとも、遠からずといったところだろうと思う。僕が説明を試みると、そういうことが多い。なんでもそうだけれど、どうにも僕はいろいろとふんわりとしているようだ。

グーグルの検索結果を誰が作っているかというと、グーグルの社員が作っているわけでは無く、検索した人だったり、webページを作っている人たちが作っている。グーグルの社員は、検索結果が最適になるような仕組みを作っているのであって、それに基づいてみんなが検索することによって、少しずつ検索結果が変わっていき、徐々に最適な検索になる。その検索結果と広告が連動するようになっているのも、検索結果を用いて仕組みを築いている。グーグルの社員は、世界中の人に働いてもらって利益を得ている。

実例を交え解説してくれているので、たいへん読みやすい。そういったビジネスの仕方があるのか、と目から鱗の一冊です。