hakanashika

笹倉及介の日記ブログ

失われた霊感


学生の頃、朝早くにバイトをして、自転車に乗り大学に行き、研究のことを考え、自分で料理し、ネットして読書してコーヒー飲んでとやっていたころの僕には、なにか霊感的なものがあったような気がする。当時の日記やこのブログを見ても、遙かにおもしろいのだ。ふと、ピコーンとひらめいて「あ、これブログに書こう」というような経験もなくなってきた。

休みの日などにのんびりしていると、たまにそういうことがあるのだが、学生の頃は、毎日あったような気がする。

ひらめきを感じる機会もなくなってしまった。ひらめくためには、考え続けなければいけない。学生の頃にやっていた、一つの問題について、深く考えて、二時間も三時間も机にテキストやメモ用紙を広げてうなっているようなことはもうあまりない。

仕事では、分からないことは分からないままにして、深く考えずにとりあえず動かないと間に合わないようなテンポが求められる。だからといって、何も考えずに仕事をしているわけではないのだけれど。
それに、分からないことは誰かがやってくれるだろうという気持ちも出来てしまった。

失われた霊感を取り戻したいと思っていて、いろいろと考えている。早起きしたり、一人になって考える時間を作ったり、なるべく静かな環境でのんびりすることが重要なんじゃないかなーと思ってる。しかし、環境も状況も変わっていて、学生の頃のような時間を作ることも難しくなっている。