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笹倉及介の日記ブログ

働かないアリに意義がある 読んだ感想

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)

働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)

社会性がある蟻や蜂などの習性について詳しく一般向けにわかりやすく書かれた本だ。Kindleで読んだ。 表題の通り、働かない蟻が一定数コロニーの中にいるのだれど、何故そういうことになっているのか、とか、働かない蟻が働く場合はどういうときか、なんかが詳しく書かれていた。

僕の理解だと、働かない蟻が居るのはある程度のバッファというか余裕を持たせているのであって、働ける蟻が少なくなってくると働いていなかった蟻も働くようになるということ。

蟻は行動閾値、つまり子育て、食料を取りに行く、巣の修繕なんかをする必要があったときに、腰の軽さに個人差があるらしい。というか、そう考えるとうまくいく、という仮想モデルなのだけれど、食料調達について腰の軽い個体、子育てについて腰の軽い個体、など、いろいろな蟻が居る。これは、色々な事態に備えて個々に多様性を持たせたコロニーのほうが、長期的に生き残る確率が高いことから、そのようになったと考えられている。働かないと言っても、ある分野では働いていなかった蟻は、別の分野では働いていることがあるし、働いている蟻が一定数よりも減ると、働き始める。

そうはいっても、本当にずっとなにもしない蟻も居るらしい。なにもせずにぼーっとしたり、触角の手入れをしたり、行ったり来たりとうろうろしているようだ。こういう蟻は、一定数以上居るコロニーだと滅びてしまう。本当に働かない蟻を「フリーライダー」と呼ぶ。

ふと、自分たちの社会を連想すると、会社にも「ぶら下がり社員」が居て、その数が一定数を超えるとその会社は滅びるのだろうなぁ、と思える。 フリーライダーについて、たとえばwebサービスはどうだろうか。身近な例で言うと、はてなブックマークの人気エントリを見るばかりで、自分ではブックマークを利用していないという人が一定数を超えると、はてなブックマークの人気エントリの仕組みは崩壊して、一部のブックマーカーの記事が載ってくるだけとなり機能しなくなるわけだ。

僕の大好きなTumblrでいうと、リブログしかしない人だけがTubmlrのユーザーだと、そもそも最初のポストをする人が居ないから成り立たない。最初のポスト、それが転載だろうとなんだろうと、誰かがTumblrにポストするからリブログのサイクルがうまく回っている。

Webサービスは油断するとフリーライダーになりがちなので、僕もたまに自分がフリーライダーでないだろうか、と意識をしながら使ったりしてる。

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