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笹倉及介の日記ブログ

「弱いつながり 検索ワードを探す旅」を読んだ

弱いつながり 検索ワードを探す旅

弱いつながり 検索ワードを探す旅

久しぶりに一冊読んだなぁ。公私ともに忙しく、なかなか読書まで回らない。図鑑とか、実用書なんかは読むことができるのだけれど。

1テーマでまとまっていて話の筋がわかりやすいし、哲学や思想に疎い僕でもすんなり読むことができた。 インターネットは便利だけれど、便利すぎてどんどんネット側で処理されることが多くなっていってる。ユーザーが考えなくてもそのユーザーが知りたいだろうことを予測していってくれるようになっているので、ユーザー側は、ネット側での予測の範囲を超えることができにくくなってる。突拍子もない事を思いつくのが困難になっていて、それを可能にするには旅が一番である。旅に出て、突拍子もない検索ワードを探すのだ。という本だった。そのとおりだと思う。特にクリエイティブな仕事をしている人たちは、突拍子もないことをどう繋げるか、ということが重要だと思うし、日々だらだらインターネットをしているだけではダメなのだ。
あと、いくらネットで何もかもが詳細にわかると言っても、現地現物で物的証拠に触れたら、言葉でいくら説明してもわからないようなことも実感としてわかるでしょ、ということも言ってて、要するに頭でっかちの耳年増でも体験するということにまさることはないということ。

筆者はインターネットよりも現地現物を確かめるリアルのほうを重視しろ、ということを言っているわけでもなくて、インターネットをより有用に使うには、たまに自身に外部から刺激を与えて自分を更新しなくてはならない。そのためには旅が良い。と言ってる。
この本を読んで、よし旅にでよう!と思ったけれど、そんなにすぐに気軽に旅に行けるわけでもないので、現実の延長の中から旅っぽい事をしようと思った。図書館で普段行かないコーナーに行って、本を借りてみるとか、新たなコミュニティに顔を出してみるとかだ。