青いインク
青いインクが使いたい。なぜかその気持ちが今日とても強くなり、僕はツタヤへ青いペンを買いに行った。真っ白な紙に、青い色で書きなぐりたいと思った。
僕が愛用しているペンは、ゼブラのSARASAというボールペンだ。とても書きやすいし値段も安いので重宝している。僕のために存在しているかのようなペンだ。どうやらそれに青い色のペンもあるらしい。それを買いに、それだけを買いに、夜遅くにツタヤまで自転車でゆく。自転車で走っている途中もそのことだけを考えていた。
正式書類のサインは青色でも良い。それが何故かはわからないが、黒い印刷の活字の中、青い自分のサインだけが浮き上がっているのはとても気持ちが良いだろうなぁと思う。早く青いインクが使いたい。
何故こんな気持ちになるのだろうか。青いインクはそんなに特別なものなのだろうか。黒と青の違いは何だ。それほどの魅力があるとは思えないのに、何故僕にとってこんなに魅力的なのだろう。もともと文具には妥協しないという性質は僕にあったが、それは最近鳴りを潜めていたと思っていたのに、復活したらしい。
走れメロス
森見登美彦の世界で過去の名作を再現したら…という本。短編5つが収録されているが、どれも面白かった。こういう本は増えると良い。純文学にはエンターテイメント性もあるのだよということを思い知らされる。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/03/13
- メディア: 単行本
- 購入: 35人 クリック: 814回
- この商品を含むブログ (343件) を見る