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笹倉及介の日記ブログ

語れるほど知っているのか

政治や経済の話はあんまりしたくない。何故かというと、よく分からないからだ。
僕は人並み以上に新聞を読んでいると思うし、今の政治や経済、世界情勢のことについて、その辺の大学生よりは知っているつもりだ。しかし、絶対にそんな話はしたくない。新聞やネットのニュースから得られるものは、うわべだけなのだ。新聞から背景や歴史を知ることは出来ない。うわべだけの知識でものを語ることは出来ない。

たとえば、「イラクであの人がどーした」みたいなのは全然わからないし、「総理大臣がこういう政策をアレした」みたいなことも、書いてあること以上のことはわからない。そこからまるで考察が生まれない。

「税金を増やす」というニュース。うわべだけしか知らない人は「嫌だから増やすな」としか思わないだろうけれど、バックグラウンドを知っている人は、「確かに増やさないとまずいよね」「この税金よりこっちの税金を増やした方が良いのではないか」などということが具体的に語れる。

たぶん僕のような「うわべ人間」は多いと思う。というか、よほどの知識人や学者、政治家などでないと、政治経済の話を語れる人はいないのではないか。普通の会社員は分かっているのだろうか?はなはだ疑問である。新聞から流れや空気だけを感じ取り、内容はあまり理解せず、そこから考察が生まれない人たち。そんな人たちが世論となって政治を動かすのか…。そんな人間はメディアに先導されやすいだろうに。もちろん自分も含めて…。

NHKの週刊こどもニュースという番組は、子供でもわかりやすいように、どうしてこの問題が問題視されているのかというニュースのバックグラウンドをわかりやすく解説してくれているけれど、あれは大人にも、とっても必要だと思う。ニュースの解説ブログなんてものはないのだろうか。

ちなみに、僕が語れるニュースは環境問題とサイエンスとテクノロジーです。