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笹倉及介の日記ブログ

リツイートだよ人生は

ここ最近のすごい仕組みだなぁと思ったことにtwitterのリツイートがある。
タイムラインに流れてきた他人のポストを切り取って、自分の発言のようにコピーすることができる。コピーすると、リツイート元が表示されるけれど、自分の発言のように扱われ、自分のフォローしている人たちに向けて、そのポストを見られるようにすることができる。
そのポストは何度でもリツイートすることができるから、何度かリツイートを繰り返すと膨大な人に拡散していく。

今更だけど、こいつはすごい。ものすごい発明である。

これは、twitterの過去の時間を切り取って、今の瞬間に持ってくるという、考えようによっては、時間跳躍とも言える発明だ。何年も前のポストが今もタイムライン上をさかのぼり、泳ぎ続けているかもしれない。*1

考えてみれば、人間も誰かのリツイートの集合体で現在を維持していると言える。そもそも、僕たちは言葉を話して社会生活を送っているけれど、言葉を覚えるのは、過去の人を真似ているということだろう。つーかDNAが複製されたり、次世代に受け継がれたりするのだって、リツイート見ないなもんじゃね? それがツイッターによってようやく可視化されたってことなのでは?

リツイートではない、完全に自分オリジナルな要素なんて、人生で0.1%も無いんじゃないか。ほとんど全ては、誰かのコピーの編集作業の集合体だ。

だからといって、他人の作品を丸ごとパクってしまってはいけない。
でもたとえば仕事を効率よく終わらせる方法なんかを身近な人がやっていて、それを自分がいいな、と思ったら、恥じることなく真似してパクって自分の物にしてしまえば良いと思う。そうして、twitterのリツイートのように、「この人の真似をしました!」と情報元をはっきりわかるようにしておく。その上で、「真似をしたらうまくいきました!」と加えれば、別に真似されたほうも悪い気はしないし、丸くおさまる。臆することなくよいと思ったらリツイートすれば良いと思う。そして良い情報は、世に広めよう。


ちなみに、twitterのリツイートに相当するものがtumblrにもあって、これはリブログと呼ばれている。tumblrのほうは、リブログだけ自分のブログが構成されているようなのもあって、「リブログだよ人生は」と置き換えることもできる。というかむしろこっちの方が、僕の言いたいことに沿っているような気もしてきた。まあ知名度的にはtwitterのほうが圧倒的だから、これでよい。

個人的に、tumblrは自分の書きたいことを書くblogとしても、リブログメインでdashboadを掘り進む情報エンターテイメントスポットとしても素晴らしい物なので、もっと盛り上がればなぁ、と思っている。でもおもしろさを伝えるのが難しい。

*1:時間を切り取って現在に持ってこれるという異能を持った主人公が活躍するライトノベルがあったらどういう感じになるんだろうなぁ