狼と香辛料 (4)
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/02
- メディア: 文庫
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大好きなシリーズだ。このシリーズならライトノベルと無縁の人物にも薦められるかもしれない。女の子にも受けがよさそうだ。僕自身は女の子に受けが良いとか、一般受けがよいとかそういう理由で読んでいるわけではなく、単に面白いからである。しかし、ライトノベルの市民権を広げるためにはこういう小説が必要なんだと思う。
一言で言うと、ホロ可愛いよホロ。ロレンスとホロのくだらない掛け合いがとても面白いし、レベルが物凄く高い。僕もこんな気の利いた会話のやり取りを女の子としてみたいものだといつも思うけれど、叶わぬ。最近少しずつ研究室でリハビリ中。やはり人と接するということは大事だと思い知らされる。
内容はとてもおもしろいのだけれど、そろそろマンネリかもしれない。商人ならではの舞台装置にも限界なのか?あと、僕が不安なのはホロとロレンスがそのうち男女の関係になってしまわないかということ。それは駄目だ、ギリギリがいいんだ。やっちまったらもうおしまいだ、そう思います。それがこの小説のメインではないか、相手の裏の裏まで読み、発言には細心の注意を払い、ちょっかいを出し合い、喧嘩するほど仲が良く、純情な男を手のひらで転がす女、そこがいいんじゃないか。安易に一線を越える展開にならないで欲しい。