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笹倉及介の日記ブログ

土を運ぶ車が不思議である

今日の朝、通勤途中に自動車に乗り信号待ちをしているとき、斜め前に土を満載したトラックを目にしたのだった。僕は、「ああ、土を運んでいる。変だなぁ」と思ったのだった。
この文章だけで、そうだよね、と思ってくれる人は僕の同類です。そう言われてみると、考えてみたら変だなぁ、と思ってくれる人は友達になれそうです。そういう人はこれ以上読まなくてもよいと思う。
よく考えると納得できるけれど、感覚的には変だと思うようなことはあるものです。
何故変なのか。説明を試みるけれど、分かってくれる人は少ないと思う。


トラックが土を運ぶとき、二種類に分けられると思う。掘った土が邪魔なのでどこかに移動させる。もしくは土が必要だからどこかから持ってくる。

掘った土が邪魔なのでどこかに移動させる場合

不思議な感じのする原因は、僕が「掘った土は消える」ような気がしているというところにある。「掘った土を運ぶのは変だ!だって掘った土は消えるのだから」という論理だ。アニメなんかで三角錐のドリルがギュンギュン回って土の中を移動すると、トンネルができる。でも掘った土はどこにも無い。土を消しながら進んでいるように見える。蟻を飼っていたことがあるけれど、やつらも掘り進み方が少しずつ過ぎて、なんだか土を消しているような気がする。モグラは…どうだろう。土を掘っているのだろうか、押しのけているのだろうか。掘ったものは形があるもので注目されるが、掘ったあとに残った土は注目されないので余計にそんな感覚になってしまうのかもしれない。
実際は掘った土が消えるということは無くて、どこかに移動させなければならないから、大なり小なり運ぶことになる。それにしたって、トラックを使って遠くに運ぶのが変である。だって土ですよ土。ようは地球じゃないか。from地球to地球ってなんだかおかしくね?その辺にまけばよいのでは…と思ってしまう。その場に捨てればいいじゃん。別にゴミじゃないのだから。ダメなのかなあ、ダメなんだろうなあ。

土が必要だからどこかから持ってくる場合

その場で調達しろよ!と思う。だって土ですよツチ。しつこいようだけど。地球なんだから、どこでも掘れば土はある。なんでトラックでわざわざ遠くから持ってくる必要があるのか。良い土なのか?家の土台を固めるためにこの土を使うとしっかりする!とかあるのだろうか。あるかもしれない。


そもそも人間が地形を作り替えることができる、ということがなんだか不思議な感じがする。蟻だってやっているのだから、人間にできないことは無いだろうし、そこら中の道路や家や川なんかは人間が地形を作り替えたという証拠なんだけれど、僕が意識的になれる範囲で変化が少ない。時計の時針をじっと見ていても動いていることがわからないけれど、しばらくして気づくと確実に動いている。それと同じように、地形も人間が刻々と作り替えているが、僕には意識されない。大地は確固たるもので、天変地異でしか変えられないものだ。そう思っている。そんなときに、トラックで大量の土が運ばれるのを見ると、不思議に思うのかもしれない。