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笹倉及介の日記ブログ

メジロの目

 歯医者に行った。僕が座った診察席は窓に面していて、冬の寂しげな景色が見える。葉が落ちきってしまった木に果物が刺してあって、そこにメジロが来ているのが見えた。院長先生が餌付けをしているのだろうと思った。そういえば、昔じいさんがメジロを飼っていたな…と、そんなことを院長先生と話したら案外盛り上がって、助手の美人の女の人が苦笑いをしていた。院長先生、そんなに鳥の話をされても僕、口を開けているからしゃべれないのです。
 メジロは目の周りが白いからメジロと言う。目は白くない。黒い。ただ、それはメジリシロではないのか。早とちりしてないかな、メジロを発見して名前を付けた人よ。
 そのあたりから類推するに、確か東京に目黒という地名があるけれど、そこに住んでいる人の目は黒いのだろう。ただし僕の推測であり、予断を許さない。黒いところの周りに白い部分もあるかもしれない。更に言うと、メジリは肌色だと思う。行ったこと無いから、知らないけれど。多分そこにいるメジロの目は黒いのだろうし、メジリは白いのだろう。