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笹倉及介の日記ブログ

1円

1円玉が落ちていたので拾った。そうしたら、「1円玉を拾うには1円以上の消費カロリーが必要だから、拾わない方が得だよ」と言われた。ちょっと考えた。何故拾ったんだっけ?
まず、その話をしたのは彼でたしか3度目だけれど、2度目も彼だったと思う。ネット上でその手の文章を見たことはもっと多い。ちょっとベタ過ぎる会話だったかもしれない。彼にはきつく言っておくことにする。もうちょっとだけでいいから話題に多様性を持たせろと。オマエ1円見るたびにその話だなと言ってやります。
そして彼の話が本当かどうかを考えてみる。

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一歩進んで1円玉を屈んで拾わなければならないような間隔で1円玉が沢山、それこそ無限に落ちている場所があって、それを屈んでは一枚拾い、立ち上がって、一歩進んでは屈んで一枚拾い…とずっと続けて収入を得ている人がいるとする。その人はカロリーの収支がマイナスになって飢えて死ぬのだろうか?そんな人が居たら、もっと効率よく一円玉を集められる方法を考え出すと思うけれど…。

2

カロリーの話をするならば、僕が一円玉を拾わなかった場合のカロリー消費も考えなければならない。僕は例えお金じゃなくても、道路の真ん中に何か落ちていたりすると拾ったり蹴飛ばしたくなる。ごみは拾うけれど石は蹴飛ばすし、スイッチがあったら押したいし、水溜りが凍っていたら割りたいし、穴があったら入りたい。そういう人間なのだ。もちろん実際に押したり蹴飛ばしたり割ったり入ったりすることは大人気ないので必ずしもやらないけれど、そういう場合のストレスは1円以上に重いのではないかと思う。カロリーもその分消費する。
(そのストレスの結果、僕は暴飲暴食を繰り返し、眠れなくなり、そして事故死するということもありえなくはない。将来大物になると一人に言われたことがある僕のことだから、その損失は1円よりは大きいのではないか)

3

どうせカロリーなんて無駄に多く摂取しているのだろうから少しでもお金に還元すればいいじゃん、という考え方もある。

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自分の部屋の掃除をしていたら、100円拾った。それは元から自分のものだったはずだけれど、なにかしら感じるものがあると思う。そういう感情が拾った1円玉には込められているのではないだろうか。

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この1円は何故ここに落ちていたのだろうか?誰の財布から落ちたものだろう?そのとき落とした人は1円だから拾わなかったのか、それともただ気づかなかっただけなのか。そういうことを考えると多少は楽しめるので、拾ったほうが得だと言えるかもしれない。

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666円、つまり硬貨が一枚ずつ落ちていたら拾わないほうの人は665円しか拾わないのだろうか?

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拾わない人は1円玉が2枚落ちていても拾わないだろう。3枚でも拾わない…。だったら何枚になったときに拾うだろうか。

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1円玉を作るのに1円以上かかっているんだよ!1円玉には1円以上の価値があるんだよ!アルミニウムだぞ!すごいんだぞ!

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1円玉を拾わない人間がいるらしいが、自分は拾う人間なので、つまりは世界中の落ちている1円玉は俺のものだ!

まとめ

これを書くのに間違いなく1円以上のカロリーを消費している。