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笹倉及介の日記ブログ

極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)

極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)

極大射程〈下巻〉 (新潮文庫)


下巻も読み終えた。まさにハリウッド映画だと思ったら、本当に映画化されているらしい。よく見たら「オビに映画制作迫る!」と書いてあった。古本だし父のおさがりでカバーがかかっていてわからなかった。
奇をてらうような展開があるわけでもなく、こうなるんだろうなぁと思ったらほぼそういう展開になるような、ありがちな道を通る小説だったが、とても楽しめた。それはたぶん僕が主人公のことを好きになったからだと思う。そうなったときはどんなにつまらない話でも読むだけで楽しい。いや、この話は面白かったけれど、王道というか、展開が読めたのです。
この本の主人公は霧が立ち込めるような山奥で犬と一緒にトレーラーハウスで地味で地味な生活を送っているのだ。僕はそんな生活にあこがれるところがある。俗世から離れた人気の無い場所で静かに暮す。犬がいればそれでいい。そんな生活。別にそれが将来の夢とか、そんなわけじゃあないけれど。でもインターネットができて、アマゾンで本が届くような場所じゃないと暮らせないだろうな。