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笹倉及介の日記ブログ

死に急ぐ鯨たち (新潮文庫)

死に急ぐ鯨たち (新潮文庫)

死に急ぐ鯨たち (新潮文庫)


安部公房の対談やエッセイ。安部公房はこんなことを考えて書いていたのか…ということがわかった。
僕は読んだ本に影響されやすい。子供のころの夢はそのとき読んだ漫画によって変わっていた。だから好きな作家のエッセイなんかを読んでしまったら、僕はその作家の考え方や行動を真似して一生それを引きずり続けると思うのだ。今まで考えてきたことががらりと変わったりもする。だいぶ成長したと思うので、そういうのはだんだん少なくなってきて、ちょっとずつ自分が固定されてきている気もするが、それでも動くときは動く。ちょっとも動かされないということは無い。
この本もそんな本だった。これはとくに、実家の本棚から発見したものなので、子供のころに読む危険があった。危なかった。こんな本に染まりきったら大変なことになっていた。子供のころはこういう本に触れずに子供らしい本や漫画、アニメで喜んでいて良かった。