hakanashika

笹倉及介の日記ブログ

冬の巨人 (徳間デュアル文庫)

冬の巨人 (徳間デュアル文庫)

冬の巨人 (徳間デュアル文庫)


裏表紙のあらすじを見て、これは面白そうだ!と思った。そういう設定。世界は冬で覆われていて、空には雲しかない。太陽の存在が神話になっている。人間は巨人の背中の上で暮らしていて、その巨人は謎…そんな設定で物語を書いたら面白いに決まっているよ、もう読む前から勝負は見えているよ、参りました、買います。読みます。読みました。くそぅ、やっぱり面白かったじゃないか。
今言ったけれど、世界は雲で覆われていてどこもかしこも冬。巨人が歩いていて、その上に人間が住んでいる…という設定の物語。絶望的な世界の危機が目の前にあって、それでも希望を諦めない人間たちのお話。小説って言うより、「お話」とか、「物語」といった方がいいような本だ。設定に惹かれた人は是非読めばいい。