hakanashika

笹倉及介の日記ブログ

薬缶の音

気分が昂ぶるとき。
「薬缶でお湯を沸かすとき、目をつぶって音を聞く」
水の温度と一緒に気持ちも高くなる。
僕は「好きな音楽を聞く」の次くらいに気持ちが昂ぶるんじゃないかなぁ…と思うのだが、一度周囲の人に話したら、まったく共感を得られなかった。気持ちが上がるか下がるかで言ったら、多少は上がる。下がる人なんていない!と思うのだが、「ねーよwww」と言われる。
飛行機に乗って、離陸するときと似たようなものだ。ものすごいパワーで、「さすがは飛行機だ、これなら間違いなく飛べる!」と自信を持って言えるような轟音と振動と加速だと思う。テンションも上がる。それの小さい版だ。自転車に乗って、下り坂をブレーキを踏まずに滑走すると気持ちがいいし気分も高潮する。薬缶の音はそれの小さい版だ。
なんというか、たぶん薬缶に感情移入しているのだろう。このブログのタイトルにもなっているが、僕はなんとなく薬缶の存在が気になっている。だからこそ名前にしたし、名前にしたから余計に気になってきた。炭と前に付けたのは、普通の薬缶じゃあつまらないよな…と考えた結果、そんなもので出来ていたら薬缶として機能しないだろうというものの中からなんとなく選んだものだ。でもタイトルはちょくちょく変わっていたりする。
なぜそんなことを考えているのだろうと思ったが、僕はお湯が沸くまで薬缶の前から離れられないので、薬缶について考える時間が人よりも長い、ということだ。