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笹倉及介の日記ブログ

鵺姫真話 (ソノラマ文庫 (912))

鵺姫真話 (ソノラマ文庫 (912))

鵺姫真話 (ソノラマ文庫 (912))


妖怪変化が出てきて、ファンタジー?とか思っていたら、しっかりしたSFで、しかも良質の時間跳躍モノだったという、僕の好きな要素を一つの箱にごちゃ混ぜにしたような小説で非常に好みだった。とてもよかった。最初は話がよくわからなかったけれど、最後には全てすっきりした。ミステリ的な要素も混じっているかも。
時間跳躍モノの中では、生きる時間軸の違う人間たちが惹かれあうけれど、最終的に、歴史を変えかねないとか、タイムパラドックスとかの理由で引き裂かれたりするのはとても悲しい。僕の「確実に泣く舞台装置」の中の一つだ。